さて、そのように騒ぎまくっていた彼(作業員)も、浴室が空っぽになって脚立を立てられるようになると、静かに作業を始めた。
黙々と作業を続けること1時間。「終わりました」との声がかかる。
故障していた(修理した)箇所を尋ねると、
「本体奥にあるダンパーを動かすモーターが壊れていたので取り替えた」
とのこと。どうやら「22」のエラーコードは、本体内部の故障を示すらしい。
その間、私は机に向かって仕事をしていて、彼の作業は一切目にしていないので、「本体」をどこに降ろしてどこをどうなおしたのかとかは一切不明だが、この間、浴室前(洗面所)から出てきていないので、トイレでは作業していなかったことは私にも分かった。
「質問はありますか?」
と問いかけられたので、
「トイレの換気はできるようになったのですか?」
と尋ねた。その説明を受けながら分かったことは、そもそもこの換気扇はトイレと浴室(さらには洗面所)が一体として吸引排気されていて、浴室天井上の換気扇(モーター)で吸引されているとのこと。トイレ扉横の「換気扇スイッチ」の意味を尋ねたところ、「そのスイッチを押すとモーターの回転が1.5倍になってトイレ側からの吸引量が増す」とのことだった。
トイレの扉を開けてその説明を聞いているときに、「天井のフィルタは定期的(2週間程度ごと)に掃除した方が良い」と宣う。言われた通りに吸引口の蓋を取り外してみると、フィルターにべっとりとゴミ(油脂)が張り付いていた。
「お湯で洗うだけで良い」
というので、早速洗面台に行って洗おうとしたら、
「そのまま流すと排水溝が詰まるかもしれない(網に流した方が良い)」
とのこと。ならばというわけで、洗面台では無く、水きりネットを装着している台所シンクで洗う。蓋を外した後の吸引口にも汚れがべったりと着いていたので、窓ガラスクリーナで拭いた。入居してから9年になろうというのに、初めて掃除したというわけ。こんなに油でフィルターをふさいでいたら、じつのところはほとんど換気されていなかったのかもしれない。
ということで、修理した後は、しっかりと換気されて(空気が流れて)いることを確認できた。
一件落着。
(続)
Wasedaウェルネスネットワーク会長・中村好男