さて、先週は、ちょっとした思い付きで「健康法」の話題を追加してしまったが、また「歩き方」の話に戻りたい。
昨年秋から続いていた「品川健康講座」は、1月24日に今期の最終回を迎えた。
そのタイトルは「歩き方を育てる」。
思えば、昨年夏に最終的なテーマ設定をしたときに、奥田さんとじっくりと相談してこのタイトルをつけたはずなのに、どういういきさつでこのような表題になったのだろうかと怪訝に感じた、というところから話を始めたのだった。
》そもそも、「歩き方」なんて、これまで誰が「教わって」来たのだろうか?
》また、その「歩き方」を「育てる」というのはどういうことなのだろうか?
》皆が皆、物心ついたころには「歩ける」ようになっていたはずだし、
》成長の過程で知らないうちに身に着けた所作振る舞いの一つであろうから、
》良い歳をしたご高齢(ほとんどの方は私よりも年上)の皆様に対して、
》「育てる」という言葉がどのような意味を持つのか?
というような戯言を、最初に私から語った上で、奥田さんのレクチャーと実技が始まった。
床に置いた踏み台を使って「膝が痛くなる感覚」を想起させて、「膝が痛い人?」と尋ねる。
と思ったら、いきなり「足の裏は敏感ですか?」という問いかけ。
「小さな石ころでも感じる/靴下の穴に違和感/…」と、「意外に足裏が敏感なこと」を指摘した後で、「靴の履き方」をレクチャー。
「ぴったりと履く」
「サンダル/下駄/おしゃれな靴/などなどで歩き方が違う」
「靴に合わせようとすると変な歩き方になる」
「足の裏を賢くするためには…」
メモを取る人が多くなってきたところで実技に移行。
椅子に浅く腰かけて、どちらかの膝を前に出す。
「動かしているのはどこ?」
と問いかけて、「腰を動かしている」という回答を導く。
「肩も一緒に動きますよね?」
「膝を動かすと腰~肩も一緒に動く。これが、赤ちゃんの頃から学んできたこと。」
「歩くというのは重さを移し替える行為なのです。」
「足の上に上半身が乗ると楽だよ」
と、続く。
どんどんと、皆の意識が奥田さんに向かって集中していく。
そして「休憩」。
どなたかが、奥田さんに質問している。
どうやら、自身のリハビリ体験を話しているようだ。
何人かが集まって、そのやり取りを聞き始める。
奥田さんが、その内容を皆にお披露目したところ、ご本人がその当時の状況を解説してくれた。
半月板損傷・手術後のリハビリの様子とのことだったが、
》歩き始めようとしてもなかなか足が出ない。
》「1、2、1,2」と号令をかけて初めて足が出てきた。
》「右、左、右、左」と言ったら(足が)出てきて…。
奥田さんが、「中村先生、歩き方が育ってますよ!」と叫んだ。
でも私は、もっと大きな“発見”に驚愕していた。
「右」の声で「右脚」を、「左」の声で「左脚」を前に出していたのだ!!
話が長くなりそうなので、続きは次回に…(続)。
Wasedaウェルネスネットワーク会長・中村好男
[…] 1月24日に行われた「品川健康講座」の最終回。(前回記事はこちら) […]
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[…] WWNウエルネス通信 (2月7日):「歩き方講座~驚愕の大発見!」 WWNウエルネス通信 (2月14日):「歩き方講座~驚愕の大発見:その2」 WWNウエルネス通信 (2月21日):「歩き方講座~驚愕の大発見:その3」 WWNウエルネス通信 (2月28日):「歩き方講座~驚愕の大発見:その後」 […]
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