WWNウエルネス通信 (2025年4月29日):「キジもナカズば…」

今、那須に滞在している。

那須での我が家の裏手には畑が広がっている。といっても、畑の広さ自体は200m四方程度なので、畑の周りを別荘地の敷地が囲んでいるといった感じ。

この季節になると、その畑にキジが徘徊する。

以前、我が家の隣地が笹薮だったころは、そこまで出っ張ってきたりして、庭からキジの姿を見ることもできたのだった。

そんなキジにも縄張りがあるらしく、複数のキジが出現した時などは、お互いを威嚇しながらどちらかが勝ち残る。我が家の隣地のかつての笹薮は、時として、そんな敗者の隠れ場所となったこともあったが、もうそこには笹薮はなくなってしまった。

ところで、今回来てみると、我が家の隣地の庭の木にカラスが巣を作っていた。まだ卵は産んではいないようだが、今にも子育てが始まりそうな感じ。

それはさておき、今日もまた、我が家の裏手の畑で1羽のキジが「ケーン、ケーン」と鳴いていた。すると、巣の周りを飛んでいたカラスが突然畑に向かって急降下。キジを威嚇、というよりも体当たり攻撃していた。カラスはすぐに飛び上がるので、畑の中で戦うわけではないのだけれど、キジが「ケーン」と鳴くたびにカラスに攻撃される。

昨日までは巣の直近の畑で攻撃されていて、我が家の裏手の区画に逃げ込んでいたのだが、今日は、我が家の裏手に2羽のカラスがやってきて、キジが攻撃されていた。

私としてはキジに同情してしまうのだけれど、そもそもキジ同士だってやるかやられるかの縄張り争いの結果として陣取っているわけだから、これも自然の掟と受け止めるしかないのだろう。

その後、「ケーン」の声が聞こえなくなったので、どこかに逃げてしまったのかもしれない。

「雉も鳴かずば撃たれまい」とはいうけれど、自分の縄張りを主張する声が、同時に敵を呼び込む声にもなるというのは、なんとも皮肉な宿命なのかな。

Wasedaウェルネスネットワーク会長・中村好男

http://wasedawellness.com/

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