【7】「原因究明」が必要

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 私が7年前に患った脳梗塞。

 最初は「飲みすぎでは?」と点滴されただけで帰された。

 それでも、納得できなかった私は、近所のかかりつけ医を受診したものの「異常なし」との診断。でも「心配なら」と紹介された脳神経クリニック(3件目)を受診。そこでもまた「脳梗塞ではありません」と診断された。

 だが、さすがは「脳神経クリニック」と標榜するだけあって、「念のために」と同日夕刻のMR検査の予約をとってくれた。そのMR画像から小脳梗塞痕が見つかった。翌日、同じ医師から、

 「小脳で良かったですね」

と慰められた。

 でも、私は小脳梗塞の原因究明にこだわった。

 それは、「小脳で良かったですね」と言った医師が、続けて、

「でも、どこから血栓が飛んだのかはわからないので、次は大脳を塞いでマヒを起こすかもしれない。血液をサラサラにする薬を処方しますから飲んでください。」

と、私に告げたからだった。

 まさに、青天の霹靂。

 まだ50歳代なのに、一生「薬漬け」?

 しかも「原因がわからないから」との理由で。

 ならば、「徹底的に原因を究明しよう」と思い立ったというわけ。

 最初は、循環器内科の専門医を受診して、心臓から脳に向かう大小様々な動脈を検査したが、異常なし。そこで、その医師の母校である東京医科歯科大学病院を紹介してもらって、脳神経外科と同内科を受診した。

 その脳神経外科でのMR検査(脳血管撮像検査)によって、後下小脳動脈(PICA)の動脈乖離痕が見つかって、そこに溜まった血栓が小脳に飛んで一時的に血液供給を遮断したのだと推測できた。

 おかげで「小脳への栄養血管の動脈乖離」という原因が解明された。小脳以外には脳梗塞は及ばないということが分かったのだ。したがって、「次は大脳かも」と不安におびえながら血液サラサラ剤を一生服用するというバカげたことをしなくても済んだのだった。

 なにしろ、この薬。馬鹿に価格が高いだけでなく、倦怠感が尋常ではなくて、飲み始めた翌日には「このままだと廃人になってしまうかも」との危惧を抱くほどだった。そのような副作用からも解放されたことは、「原因究明」の大きな成果だった。

 もちろん、大量に処方されたその薬は全て、原因が分かったその日にゴミ箱に捨てた。

 原因の究明は、なによりも大切だ。

(続)

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中村好男のフィットネス談義8 「小脳の異常」との再会? – 中村好男の世界 への返信 コメントをキャンセル