過去のアーカイブ

過去に著した記事や論文の中から、まだ読むに堪える記事を並べてみました。

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経験や勘は科学ではないのだろうか(スポーツパフォーマンス研究,1,146-150,2009)

1989年の「クリティカルエッセイ#5」の記事を、福永哲夫先生の要請で、スポーツパフォーマンス研究誌に寄稿したもの。同誌は電子ジャーナルだが、その中で、最も読まれているとのこと。

インターネット時代のスポーツ科学(「体育の科学」1997年4月~1998年11月号[Vol.47-4~48-11]に掲載)

電子メールが少しずつ流行り始めたころ、「体育の科学」誌の市村さんから依頼されて書いた連載の終了後に、そのころ作り始めたホームページに掲載するためにコンパイルしたもの。20年以上前に作成したページのため、図表や引用文献が欠落している箇所がありますのでご容赦ください。ちなみに、右記は、この#13に飛ぶようになっているだけで、この記事と同一です。

中村好男の談話室

私がインターネットを本格的に活用するようになったのは、1996年に米国ジョージアでの在外研究に従事していたころ。日本の仲間や学生と電子メールでやり取りした内容を、ホームjページにアップして公開していた。そのホームページは現在でも早稲田大学の個人ページとして存在しているが、中身の記事のいくつかは、どうやら散逸してしまっているようで、見当たらないものもある。文字化けする記事もあるので、ご容赦ください。

身体活動促進のインセンティブとしての「ウォーキング・マイレッジ」の提案(スポーツ科学研究, 2, 107-112, 2005 年)【pdfダウンロード】

私が「ウォーキング促進」の実践研究に着手していたころ、「医療費削減効果(1000歩あたり29円)」を財源として航空会社のマイレッジのようなポイント付与システムを作れるのではないかと提案してみた。学内紀要(しかも当時は希少な電子ジャーナル)だったこともあって、ほとんど誰の目にも触れることはなかったのだが、私の論文を読まなくても誰もが考え付くことなので、今ではこのようなシステムは当たり前に普及している。でも、だからと言って「歩く人(=身体活動)」が高まっているわけではないということまでは、当時の私も全く想像していなかった。.

クリティカルエッセイ(月刊トレーニングジャーナル1989年1~12号に掲載)

当時編集長だった河辺さんの依頼で、同誌に寄稿連載した記事を、私の初代ホームページに掲載したもの。掲載時から、#5が最も評判高かった。20年以上前に作成したページなので読みにくいけれど、ご勘弁を。

「インターネット時代のからだ」(「体育の科学」1998年4月~11月http://www.f.waseda.jp/nakamura/forum/inss/node69.html号、Vol.48-4~11)

左記の「インターネット時代のスポーツ科学」の後半部分。最初の1年間は、「インターネット技術の活用法」として重宝されたようなのだが、そんな技術記事は賞味期限が極めて短いので、本当に書きたかったのは後半部分。でも、あまりにも、とっぴな内容なので、ほとんど読まれなかったようだ。最後は、「そろそろ連載を終わりにしてもらえますか」と引導を渡されたのが懐かしい。ちなみに、このリンクは、左記の記事の#13に飛ぶようになっているだけで、左記と全く同一です。

健康のための運動と体力~その経緯と展望。(ヒューマンサイエンス、 9(1):82-104, 1996.)【pdfダウンロード】

「健康増進のための運動処方」というようなテーマで研究費助成に応募していたころ、そもそもどうして「健康」と「運動」が結びつけられたのかという疑問から調べて洞察した成果を、学内の研究紀要に投稿した論文。LaTexで書いた論文ファイルをそのままLatex2htmlで変換したフォルダをそのまま(当時の)ホームページにアップしたのだが、なにもせずに放置している間に、文字化けがひどくてほとんど読めないようになってしまった。元のデータは今の私のPCに残っているので、そのうちアップしなおそうかと思うのだが、もしかしたら、もとの論文のpdfをアップしたほうが読みやすいかもしれないと、思うようになった。。。

矢野史也、中村好男「拮抗動作バランス回復アプローチ(操体法)による高齢者の腰・膝痛改善プログラムの開発」(スポーツ科学研究, 4, 93-103, 2007 年)【pdfダウンロード】

左記の論文を刊行した翌年、大学院・スポーツ科学研究科がスタートした。その社会人コースの第一期生で、今でも私の強力なパートナーの一人である矢野史也氏がスポ科の紀要である「スポーツ科学研究」に投稿してくれた論文(修士論文の一部)。先の私の論文は、全く評価されることなく、世の中が勝手に動いていったのだが、矢野さんのこの論文の内容は、その後、「ゆるみ筋こわばり筋のコンディショニング」として書籍刊行されて、この分野のバイブル的存在になっている。そしてまた、この技術によって救われた方も数多い。