さて、大山を過ぎて旧川越街道(下頭橋通り)に入ると、国道歩道を歩いていた時とは別の懐古的な安心感が漂う。道なりに進むと石神井川を渡る。この橋が「下頭橋」。とすると、街道の橋なので、石神井川にかかる近辺の橋の中では最も古いに違いない。などと、懐古的な想いに浸りながら歩みを進める。
そのまま進むと、通りの名前は「南ときわ通り」と改称されていた。地図を見ると、東武東上線のときわ台駅から上板橋駅に向かって、線路と並行して進む道が南北それぞれにあり、北側が「ときわ通り」で南側が「南ときわ通り」となっていた。結構安易な命名かもと感じる。通りが最も線路に近づいたところで踏切を渡る。もちろん、目指す「喫茶店」が上板橋駅の北側にあるからで、そこからは駅ではなく「喫茶店」を目指して進む。
件の店はすぐに見つかったのだが、あいにくの「閉店」。Googleマップで調べた時には「営業中」と出ていたから思い立って歩き始めたのに、来てみたら「閉店」とはなさけない。とはいえ、正月4日(しかも日曜日)に開いている方がおかしいと思うべきではなかったのかとも反省した。それでも、もはや「歩くこと」が目的になってしまったような感があったので、「ここまで歩いて来ただけで満足」という状態だった。
早速気持ちを切り替えて、帰り道を探す。上板橋は、以前(2018年5月)のウォーク「練馬から石神井川・城北中央公園散策」のゴール地点だったので、まずはそのゴールの七軒家公園に向かおうかと思ったのだが、便意を催したので、そのウォークで休憩した「城北中央公園」を目指すことにした。やはり、区立の児童公園よりも都立公園の方がトイレがきれいだから。そこでトイレ休憩したのちに、行先を検討する。当初は、そのウォークの出発点だった「練馬駅」に向かおうかとも思っていたのだが、そのルートはすでに歩いているので、小竹向原駅を経て千川に向かうこととした。
城北中央公園から南下して石神井川を渡る。地下鉄有楽町線の線路上の道に出て左折し、まずは小竹向原駅を目指す。そこはまさに道路拡張中の様子。もしかしたら、池袋(要町)から環7までを結んでいる要町通り(都道441号)の先が拡張されるのかもしれないとワクワクしながら進む。調べてみると、環8まで貫通して新大宮バイパスに接続する構想があるらしい。環7を渡って要町通り左側の歩道を進むと、すぐに車道と隔離されて(車道が見えずに)進むこととなる。いぶかしんでそのまま歩むと、いきなり右手が公園になっていた。つまり、要町通りは小竹向原駅前後で地下トンネルをくぐることになっていたのだ。そんなことを全く知らなかったのは、ここら辺を歩いたことがなかったから。道路トンネル入り口は、歩道からは見えないので、公園から道路を臨み見て初めてそこに道路があることがわかるのだ。でも、かつてのウォークで千川までは来ていたのに、その前に城北中央公園を通過したウォークでは拡張予定の道路を横切っていたのに、そこにそんな道路トンネルと延伸構想があったことなど、全く知らなかった。というようなことに気づくのも、徒歩旅行の愉しみの一つなのだろう。
その後は、池袋周辺ウォーク(2025年7月)や、池袋から護国寺までのウォーク(2020・21年4月)などのコースと交わりながら、早稲田のゼミ室に向かった。
せっかくなので、ゼミ室で一仕事済ませて、自宅に戻る。
総計20km程度のコースとなったが、やっぱり徒歩旅行は愉しい。
(続)
Wasedaウェルネスネットワーク会長・中村好男