先日(2月1日)、来年2月に計画しているコースの調査を行った。
桜田門をスタートして、皇居・東御苑と北の丸公園を散策して田安門にゴールというコース。半月ほど前に、コースデザイナーの尾滝さんから提示された時には、「何度も歩いたコースだな」と直感したのだけれど、否はないので、所定の場所に向かった。
有楽町線・桜田門駅の出口3から地上に出てすぐに、「空気」が違うことに気づく。どうやらランニング大会が開催されていたようで、何人ものランナーが桜田門に向かって私の前を過ぎてゆく。すぐに、尾滝さんと橋本さんの姿を発見。
「集合はあそこの桝形です」
といわれて、まずは集合場所の確認。ランナーは桜田門の外門(高麗門)をくぐるとすぐに右手の「渡櫓門」に向かうので、桝形の奥には誰もいないし邪魔にならない。
そこで気づいた。
この「桝形」には何度も来たことがあったが、いつも通過するだけで、桝形の奥に立ち止まって堀を眺めたのは初めてだったということ。これまでにない光景がそこにはあった。
さて、集合場所を確認したのちに、早速コースを歩き始める。
桜田門を入ってすぐに左に折れて、北に向かう。
途中、左手に二重橋が見える。
冬の透き通った空気を通してみる二重橋も、これまでには見たことのない光景。
「季節が違うと、景色も違って見えますね」
と、思わず口にする。
大手門で、いつものように荷物検査を受けて、東御苑に入場。
予め尾滝さんが用意してくれた「皇居東御苑花だより」の昨年2月版を頼りに、花を探しながら歩む。この季節の定番と言えば、ツバキやウメ。その程度なら心得てはいたが、シナマンサクやソシンロウバイとなると、地図に花の名前がなければ見つけることができない。「センリョウとマンリョウはどう違う?」などと尾滝さんに突然言われても、全くぴんと来ない。
そこでまた、気づく。
そういえば、「花や木を探しながら歩いたことなどなかった」ということを。
「歩く」ということが、単なる身体の動作ではないことなど、私が「ウォーキングのすすめ」を唱え始めた28年前から強調してきたことだし、以降、様々にウォーキングのコースを作ってきて、景色との融和や地形や物語との縁の重要性もわかっていた。でも、こうして木や草や花の芽吹きと開花という生命の継承が、季節の中でうつろいでいることを「探して」みると、また新たなウォーキングの魅力を発見したようで、少し嬉しくなった。
梅林坂を下りて平川門を出て、竹橋を渡って清水門から北の丸公園に入るところで、橋本さんが、「コースの名前を変えた方が良いですね」とつぶやく。
橋本さんもまた、「桜田門から田安門へ」という平べったいコース名称ではなくて、「花を見つけること」をイメージできるコース名称にした方が良いと感じてくれたようで、一層嬉しくなった。
でも、「ウメ・ツバキ・ソシンロウバイ・カンザクラ、カワズザクラとシナマンサク」というのも、逆の意味で平べったいし、コース名には長すぎるかなぁ。
来年2月は、何というコース名となるだろうか?…
Wasedaウェルネスネットワーク会長・中村好男