WWNウエルネス通信 (2025年11月20日):「那須まで歩く(29)鬼怒川を渡る」

さて、いよいよ鬼怒川が見えてきた。

「鬼怒川が見えてきた」と言うのは正確ではなくて、国道4号が鬼怒川を渡る橋(鬼怒川橋)に向かって登り始めるとともに上下路がわかれる分岐が見えてきたということ。右側歩道を歩いてきた私は、国道(正確にいうと上り車線の歩道)が登り始める地点で、私は国道歩道からは右側に外れた側道に降りていくことになる。そのまま200mほど進むと左に曲がる三叉路があり、そこを左に曲がって国道下をくぐる。そのまま100mほど進むと、今度は国道の下り車線の下をくぐって、下り車線左側の側道へ右折する。その側道を登っていくと、下り車線の左側歩道に合流できるというわけ。

これは、GoogleMapで宇都宮から宝積寺までの徒歩コースを検索した際に提示されたルートだ。私は、それをパソコン上のストリートビューで2度ほど(シミュレーション歩行で)確認しているので、まるで見てきた道を歩くように確認しながら進んだのであった。

ところが、側道を登って国道に合流すると、その下り車線の左側にちゃんとした「歩道」があるではないか。もしかしたら、どこかで国道を横断して左側歩道を歩いてきたとしたら、そのまま歩道だけでここまで来れたのではないだろうかという疑念が生じた。もうここまで来てしまっているわけだから、そこから戻って確認したりはしなかったけれど、後日ストリートビューで確認したところ、やはり車道左側にちゃんとした歩道が続いていて、(途中2か所で側道への道を横断歩道で渡ることになるとはいえ)ほぼまっすぐに歩んでこれたことが判明した。Googleのナビも、こと徒歩行に関してはかなりいい加減だということがわかるとともに、そこで示されたルートだけをシミュレーションして納得していた私の愚かさも同時に思い知らされることとなったのだ。

それはさておき、鬼怒川橋の歩道はとても快適だった。鬼怒川の眺望も気持ち良かったし、鬼怒川を渡った後も、シミュレーション通りに鬼怒川沿いに進む奥州街道に向けて、何らの支障なく歩むことができたのだった。ことに、鬼怒川橋を渡ってすぐに左に湾曲しながら、JR宇都宮線の切り通しと鬼怒川鉄橋を左手眼下に臨む光景は、電車が走ってはいなかったけれども壮観だった。

その後は、鬼怒川沿いに進む国道4号を北上することになる。鬼怒川河岸までは200~500mほど離れているので川面は見えないけれど、左手に向けた「鬼怒グリーンパーク」とか「栃木県民ゴルフ場」などの看板を見ると、そこに河川敷のエリアがあることが想像できて面白かった。それは岡本付近を歩いていた時に、(鬼怒川は全く見えないものの)右手に感じた河岸段丘と同じようなことなのだろうかと、歩いていることを忘れさせる様々な思考が、頭を駆け巡る。

(続)

Wasedaウェルネスネットワーク会長・中村好男

http://wasedawellness.com/

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