すでに報じているように、今年6月1日から始めた「那須歩き」は、6月29日の第二ステージ(大宮~東鷲宮)を経て、7月30日には第3ステージで小山に到達した。ところが、思いもかけない水疱からの感染とその余波によって、8月1日から24日までの3週間超は、ほとんど歩けない状態で過ごすことになった。
そもそも、「那須に移動すれば静養できる」と期待して「這う這うの体」で移動したにもかかわらず、毎日1000歩以下の生活を余儀なくされ、ようやく少し歩けるようになった段階で、「那須滞在」が終了したというわけ。足に不安を感じながら8月25日(火)に「とぼとぼ」と帰京したのであった。
翌26日(水)はウエルネスウォーク9月コースの下見。所々で「見聞・確認」しながら歩くメンバーの背後をただただ追従するだけしかできずに、約6kmのコースを歩いたのであった。さらに翌日はゴルフ。クラブの仲間の例会だったので、「ゆっくり歩けば大丈夫だろう」と参加したのだが、ティショットを林に打ち込んだ時に、キャディさんに「足が悪いので」とお願いして、ボールを探してもらったりした(私は見つかったボールに向かって最短距離を歩く)。
当初の予定では、第4ステージ(小山~宇都宮)の30kmを8月31日に歩く予定だったのだが、とても歩ける状態には復帰しない。それでも、翌週9月3日のウォーク本番では、最後尾を歩いている分には「無理して歩いている」とは気づかれない程度に回復してきたし、10日のゆかりウォーク、17日のリピートウォークと、それぞれ6kmの歩行を重ねて徐々に「歩ける」ようになってきたのだった。
さて、この回復初期の症状は、「右足第3指の中足骨部」の痛み。速く歩こう(歩幅を伸ばそう)とすると、後ろ足の指先で蹴り出すことになって、その際に足指付け根(MTP関節)が背屈して、蹴り出す力を一手に受けることになって痛みを感じる。振り出し足があまり前に出ない(歩幅が拡がらない)ように歩けば、蹴る力も少なくなるので楽に歩けるのだけれど、痛みが出ないような歩幅で歩こうとすると、とてもゆっくりとした「もたもた歩行」となってしまって、しっかりとした「すたすた歩き」にはならないのだ。8月26日の下見の際は、ちょうどこんな感じで、「もたもた歩き」で、なんとか後ろをついていくだけ。皆と一緒のペースではとても歩けない。
それが、1週間たった本番のウォーク(9月3日)の頃には、最後尾の谷口さんと同じペースくらいであればMTP関節には痛みを感じないくらいにまでは回復していた。さらに翌週のゆかりウォーク(9月10日)では、「ゆっくり歩き」程度であれば痛みを感じないほどになっていた。
(続)
Wasedaウェルネスネットワーク会長・中村好男