WWNウエルネス通信 (2025年7月17日):「那須まで歩く(9)日照りの蓮田路」

さて、東大宮駅に到着したのは11時5分ごろ。トイレ休憩を経て歩き始める。ここからは線路からは少し離れて北上。途中、国道16号をくぐった先で宇都宮線の踏切を越えてからは、線路の左(西)側に出て、ひたすら田んぼと農業用水に挟まれた管理道路を歩くことになる。暑い日で、「三次市では37度を超えた」と夕方のニュースで報じていたが、建物も木陰もない日照り路を歩くことになろうとは、グーグル地図からは想像もできなかった。そのダメージは後から襲ってくるのだが、その時はまだ、自宅最寄りの茗荷谷駅で購入したポカリスエットを少しずつ口に含みながら、田んぼの水を眺めたりしていたのだった。

さて、田んぼと農業用水の管理道路を2kmほど歩いたところ(大宮からは10km地点)で、「県道3号・さいたま栗橋線」に出る。交通量の多い主要県道の右側歩道を歩く。片側二車線の主要道なので、歩道とはいえジョギングランナーと出会うことはあるものの、歩行者とすれ違うことはほとんどない。ということは、歩道の植栽もまばらで「木陰」にもほとんど出会わないということ。

まあ、そんなことはその時は思い浮かべもしなかったのだけれど、ひたすらに歩道を歩いていても、周りの景色からイメージを膨らませたり疑問を抱いたりすることなく、ただただ「歩いているだけ」という感じ。そんな風にひたすらに歩いていると、右手に大きなスーパーが見えた。というより、歩道から数m先にスーパー入口が見えたので、涼をとるために迷わず入った。入口の「蓮田の野菜」はとても魅力的で、30秒ほど見とれていたけれど、立っているだけでは不審者と勘繰られかねないので、生鮮食品から肉・乳製品と一周めぐっているうちに飲料コーナーを発見。これ幸いと、350mlのミネラルウォーターボトルを手にレジに進む。100円以下だったけれど、立派なお客さんとして振舞いながら、5分ほどの涼休憩を経て店を出た。少しだけ残っていたポカリは、リュックのポケットでほとんど「お湯」状態だったので、冷たい水が気持ちよく咽喉を通る。次の信号待ちでは、どちらのボトルも空になった。

 「ドリンクを仕入れなければ」

と思いながら歩を進めると、スーパーから数百mしか歩いていないのに右手にコンビニが。これ幸いと入口のダストボックスに空ボトルを捨てて、新たなボトルを購入。ポカリと水を飲んだ後だったので、ミネラル入りの麦茶でもと探したのだが、なんと「レモングラスティ」なる新商品を見つけて購入。今の気分に最良なドリンクを入手できたのだった。

※あわてて補足しますが、「日照りの蓮田路」というのは、今回私が歩いた(グーグルから推奨された)蓮田市内の路がたまたま田んぼと農業用水の管理道路だったからであって、蓮田市内が日照りだらけという意味ではありません。そもそも、「那須まで歩こう」というような構想が無謀なのであって、それをグーグル任せにした私自身への戒めとして使った言葉に過ぎません。蓮田をディスるつもりは毛頭ありませんのでご容赦のほどを。それよりも、スーパーで見つけた「蓮田野菜」はおいしそうだったし、東北自動車道の蓮田SAも魅力たっぷりです。皆様にはぜひ、「魅力的な蓮田」にお出かけいただきたく念じております。

(続)

Wasedaウェルネスネットワーク会長・中村好男

http://wasedawellness.com/

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