WWNウエルネス通信 (2025年6月19日):「那須まで歩く(2)自宅から板橋宿」

ということで、「那須まで歩けるか?」という問いへの答えを求めて、2025年6月1日朝9時、私は自宅から大宮駅を目指して歩き始めたのだった。

最初の目標はJR大塚駅。

自宅(文京区小日向)から大塚駅南口まではこれまでに何度も歩いているので熟知しているが、山手線の高架をくぐって北口に出たところからは不案内。前回、岩槻を目指した時には大塚駅から真北に進んで滝野川から十条へと歩んだが、今回は北西方面に進んで下板橋駅から国道17号を目指すルートがスマホに示されていた。

下板橋駅南側の公園は、ウォークの集合場所として使ったことがあったが、そこまでのルートは初めての道程。一瞬スマホの位置精度が低下して、並行する道のどちらを通ればよいのか迷ったが、進んでみると合流していて、どちらでも一緒だった。

といいつつ初めての道を進むと、踏切(第一雲雀ヶ谷踏切)が見えてきた。ちょうど上り電車が通過中で埼京線だとわかる。ただ、埼京線の先には東武東上線の線路もあって、埼京線が通過したのに池袋方面への矢印は一向に消えない。ようやく東上線の上り電車がゆっくりと通過する。そうこうしているうちに埼京線の下り電車も現れるし、なかなか矢印が消灯しない。結局7~8分ほど待っただろうか。

待つ間に自宅から歩いた距離を確認したところ、ちょうど4km。時刻を見ると、自宅を出てから40分超だったので、時速6km(100m/分)ということになる。これでは普段の街中を歩く速度とほぼ同じなので、ちょっとペースが速いことに気づく。もっとスピードを落とさないと大宮までは持たないかもと、心を引き締めた。

ところで、私が待たされていた踏切の50mほど北側を通る道路は、埼京線と東武東上線とで踏切が別々なので、待っている人や車はほとんどないということに気づいた。私が渡ろうとしていた踏切は、埼京線と東武東上線が並行していて、しょっちゅう電車が往来するため、「開かずの踏切」として有名だということも、後で調べて分かった。

ところが、踏切を渡ってすぐにスマホでルートを確認したところ、私が進むべき道は「北側ルート」だったということを知る。つまり、踏切待ちの必要もなかったということ。気を取り直して下板橋駅を目指すが、その日は東上線が少し停滞していたようで、ここでも踏切待ち。改めてスマホの地図を確認したところ、その後は何度も右左折を繰り返していることに気づく。「最短ルート」を表示しているとはいえ、こんなところで道から外れてもいけないので、スマホの地図は少しお休みして、まっすぐ国道17号を目指すことにした。すると、突然に見なれた光景。ちょうど、国道17号と旧中山道(板橋宿通り)の分岐点に出くわした。

 スマホのナビでは、「国道17号」を進むルートが示されているけれど、ここはやはり「旧中山道」を進みたい。石神井川にかかる「板橋」や「縁切り榎」もあるし、なにより人が往来する賑わいが愉しい。

(続)

Wasedaウェルネスネットワーク会長・中村好男

http://wasedawellness.com/

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