先日、久しぶりに病院を受診した。
那須に来て3日目(8月6日・火)ごろからしゃっくりが出るようになって、就寝中に頻発。吸気が口や鼻を通るたびにいびきの様な轟音を発するようになった。それが1分とおかずに現れるようになると眠っていられない。息を吸ったままにして胸を膨らませたり、おなかを抑えたりしてしゃっくりを抑えようとしてみる。口を大きく開いておけば「轟音」は鳴らないようになるとか、いろいろと試してみたけれど、即効しない。でもいつのまにか収まったようで、明け方にはどうにか眠りにはつけた。とはいえ、翌朝起きてから、気づけばしゃっくりが再発。
その夜は、もっとひどくて、最初は1分間に何回だろうかと数えてみたのだけれど、そのうち5秒と経たずに繰り返す。つまり、しゃっくり以外では息を吸っていないということ。そうこうしているうちに、なんだか息苦しくなってきて、息を吸えなくなっていることに気づく。あわてて顎に手を当てて喉を広げるように気道を確保して、なんとか肺に空気を送り込む。このような呼吸困難感を何度か繰り返して、明け方近くになってようやく落ち着いた。
じつは、前週末に風邪をひいたようで、日曜日の移動中にのどにわずかな痛みを感じていた。風邪ならば、腫れや痛みといった炎症過程を放置してウイルスと折り合うことで身体を整えてくれるのだけれど、それが横隔膜の痙攣(しゃっくり)に結びついたことはこれまでにはなかった。でも、しゃっくりが始まったのと同じ日に、咳とともに痰と鼻水も出始めた。
いつもなら放置するしゃっくりも、(たいしたレベルではないとはいえ)咳や痰がピークになるのと重なって面倒だったし、なんといっても「息ができない=窒息の苦痛」は初めての体験だったので、どうしてよいかと困惑するばかりだった。(続)
Wasedaウェルネスネットワーク会長・中村好男