昨年末、といっても1週間前のことなのだけれど、久しぶりに風邪を引いた。
兆候が表れたのは30日の夜。夕食後に、なんとなく喉に違和感を覚えて寝たところ、夜中に咳込んだ。
翌、大晦日は朝から咳が頻発。午後には悪寒も加わった。
咳するたびに「気管支のウイルスを炎症で排除しようとしている」のだと自覚。
明けて元日の朝。節々の痛みも感じるようになる。
といっても、咳の頻度は下がってきたし、発熱もないので、ずっと座って一日を過ごす。
咳は治まりつつあったが、元旦の夜には頭痛が始まる。
2日は、朝から箱根駅伝。ずっと座ってTV観戦。
咳は和らいできたけれど、代わりに鼻水がでるようになった。
この段階になると、気管支に巣くったウイルスはほぼ無くなって残骸が排出されるようになったということか。ティッシュでいっぱいになるゴミ箱を見ながら考えた。
いつの間にか頭痛は消失したけれど、節々の痛みが少し残る。
3日の朝は、悪寒も収まったが、鼻水は収まらないし、わずかに痛みも残る。
とはいえ、9区でゼミ生の菖蒲君が創価大を抜いて7位に浮上したことを喜んで、静かに一日を過ごす。
4日の朝は、すっきりと迎えるはずだったのだけれど、まだすっきりしない。
鼻水もほとんど出なくなったけれど、ときどき痰が絡む。気管支からの最後の膿の残骸なのだろう。
結局、5日の夕刻に、わずかな食欲と共に飲酒の欲望が湧いてきたことで、回復を確信した。そうはいっても、6日の昼の時点で、まだちょっとすっきりしないので、今回の風邪はしぶとい性質なのかもしれない。
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それはさておき、かねてから(何度も)申し述べているように、整体家の野口晴哉さんは、
「風邪は病気というよりも治療行為」であり、
「風邪は治すべきものではなくて通過するもの」という。
また、
「体が恢復しようとする動きが風邪の現象」であり
「風邪を引くということ自体がもう治ろうとする要求だから」
と、風邪の効用を説く。
今回の私の風邪もまた、この「恢復しようとする体の動き」をなぞっていったのだろう。
それにしても、大晦日から正月4日までという正味5日間。
私が家でじっとしている期間に合わせて、よくぞ私の身体を通過してくれたと、その偶然に驚くばかりである。
今年の新春は、私の身体があらためて整えられるところからスタートすることになった。
Wasedaウェルネスネットワーク会長・中村好男
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