WWNウエルネス通信 (2023年5月29日):「パソコン交換顛末記」

先月末に新しいパソコンを購入した。

それまで愛用していたパソコンは、機能自体に問題はなかったのだけれど、キーボード右下隅の「 _ 」(右シフトキーの隣)のキーが外れてしまって、上にかぶせれば使えるとはいえ、何かの拍子に落ちて無くなったりしたら入力に支障をきたすかもしれないと、慌てて注文したのであった。

 よくみてみると、キーボードに並ぶほとんどのボタンはすり減ってきているし、そろそろ替え時だったのだろう。今回のPCはWindows11で、これまでしきりに促されていた「Upgradeのメッセージ」を無視し続けていたので、ようやく「最新?」のOSに追いつけたのだと納得したりした。

それはさておき、パソコンを交換するにはすこし面倒な手続きを必要とする。

新たに購入したパソコン本体のセットアップから始まって、Microsoftの基本アプリであるOffice365のセットアップが必要になる。最近のアプリはほとんどがクラウド(ネットでつながれたサーバー上のフォルダに私のアカウントがある)なので、私のアカウントを入力すると自動的につながるようになる。と、手続きの半分までは順調に言っていたのだけれど、途中で求められた「パスワード」が違っていたようで、「更新」を求められた(ように感じた)ので、少し不安に感じたりしながら、OfficeのアプリをWord、Excel、PowerPoint、と一つ一つ立ち上げてはファイルを作成してみて、正常に動作することを確認する。

つぎは、ネット(ブラウザ)の設定。元のPCブラウザに記録されている「お気に入り」と「ログイン・パスワード」をそのまま使えるように移植する必要がある。WindowsのEdgeというブラウザは標準で付いているので、そこにはクラウド経由で自動的に移行されたように見えるのだけれど、よく見ると少し違う。というか、欠けているサイトがあるようだ。

私はEdgeをメインに使っておらず、Firefoxというブラウザをメインに使っているので、取り急ぎEdgeは気にせずにFirefoxのサイトからアプリをダウンロードしてインストールする。そして、あらかじめ元のパソコンからエクスポートしていた「お気に入り」のファイルを、新たなパソコンにインポート。ところが「パスワード」についてはどうもあやしくて、一つ一つサイトにアクセスしてきちんとアクセスできるかを確認しなければならない。

私にとって必須のサイトは、MyWasedaという早稲田大学のクラウドシステムで、その下部に位置づけられるWasedaMoodleという授業支援サイト(その間オンデマンド授業が続いていたので欠落が許されない)と早稲田大学図書館が提供する学術検索システムにきちんとアクセスできることを確認。さらには、Wasedaウエルネスの管理サイトや学会の運営管理サイトなど、「ログイン・パスワード」を必要とする様々なサイトにアクセスできるように確認する作業が必要となる。ときどき、間違ったパスワードが記録されたりしていて、そのようなときには元のパソコン上でパスワードを確認してから入力しなおして記憶させる。その数、楽天やAmazonなどのECサイトやNHKや日経新聞、chatGPTなどの情報サイトなどなど、パスワードが必要なサイトは両手両足でも数え足りない。

そんな作業を延々と繰り返しながら、新旧二つのパソコンを並べて今年のゴールデンウイークを過ごしていた。

実をいうと、最も時間を要するのが、元のパソコンのハードディスクのなかのデータを新しいパソコンにコピーする作業。これは、一気に行って、移植後には新たなパソコンだけで作業しないと、ファイルが混乱してしまうので要注意。二つのパソコンをUSBでつないでハードディスクの内容をコピーするのだけれど、400GBのデータをコピーするのに3時間程度かかっただろうか。じつはこれも「一気」というわけにはいかず、メインのMyDocumentのフォルダのなかの「作業進行中」のフォルダが最も重要で、その後順次、確認しながら過去のフォルダーを移管していくので、クリックして終了(ただ待っていればよい)というわけにはいかない。

と、このような「ファイル移管」については、最近ではファイル自体を手元のハードディスクに置かずにクラウド上の自分のフォルダに保管するのが流行っていて、そうすると、どのパソコン(スマホ)からも、オリジナルファイルに直接アクセスできるので、パソコンを買い替えたぐらいで移管する作業をしなくても良いのだけれど、私はまだ完全にクラウドを信用できないのと、なによりちょっとした画像や動画データなどのすべてが保管されたままになっていて、(ゴミファイルも含めて)どんどんとサーバー容量(=使用料金)がかさんでいく仕組みになっていることを懸念しているので、自分のハードディスクを手放すことができないのだ。

長くなってしまったが、そのように過ごしながら、5月下旬になって重要なミスが発覚した。私がメールのやり取りに使っているOfficeのOutlookで、wasedaメールについては過去(2004年以降)のメールデータも含めて、移管が完了して新たなメールのやり取りとの接続が完了したのだが、WWNのメールについてはそれまでのメールを移管しただけで安心しきっていて、4月末に移管した後に届いていたメールがフォルダに表示されない状態になっていることに気づかなかったのである。5月21日になって、元のパソコンを久しぶりに立ち上げたところ、WWN宛てのメールが届いていたことに気づいて、慌てて新しいパソコンの設定を行った。そこでさらに発覚したのは、5月に入ってからWWN通信を配信していなかったこと(配信していれば不達メールが送られてこないことにすぐに気づいたはずだから)。4月21日から昨日(5月28日)まで、なんと5週間も配信しなかったことになる。

この間、実は様々に学究上の思索を深めていて、何をどのようにお知らせしたらよいのかが確信できない状態だった。あまり過激(先鋭的)なことを記しても混乱させるだけなので、思索が深入りした時には発信を抑制していたのだけれど、まさかここまで「語れない状態」だったとは、自分でも驚きだ。

でも、ようやく昨日、「路地めぐり」について書くところから再開することができる状態になった。

そこで、今回は、昨日に続いて、「パソコン交換」の顛末を語ることで、「配信不能状態」だったことの言い訳(じつはパソコン交換のせいではない)とさせていただいた次第である。

 引き続き、ときどき配信させていただきますが、どうかご甘受いただきたくお願い申し上げます。

Wasedaウェルネスネットワーク会長・中村好男

http://wasedawellness.com/

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