WWNウエルネス通信 (2023年5月28日):「路地めぐりの愉しみ」

5月17日(水)のウォーク「江戸名所図会の挿絵で歩く江戸の街6」は、浅草駅から浅草寺~鷲大明神社~新吉原町~玉姫稲荷~石濱神明宮~今戸八幡宮~山谷堀~真乳山聖天宮という「名所」を廻って浅草寺に戻るというコース。その日の午後は予定がなかったので田原町で昼食を摂ってから自宅に戻った。浅草から我が家(文京区・小日向)までは色んなルートがあるのだけれど、乗換案内で最初に出てきたルート「日本橋で東西線に乗り換えて神楽坂から徒歩」というコースを選んだ。

いつもなら神楽坂駅の早稲田より出口から北に向かう最短コースを行くのだけれど、ふと思いついていつもと逆の「神楽坂方面改札」を出て赤字神社わき(赤城坂)を降りることにした。「いつもと違うコース」なので、あえてエレベータで地上に出ると、これまで知らなかった(気づかなかった)景色が迎えてくれた。もちろん、何度も通った道なので、道路に出ればなじみの風景。でも、初めての経路には初めての景色があると改めて感じた。

せっかく「はじめて」のルートを通ったのだからとことん知らない路地を進んでみようとの思いが湧いてきた。

 そこで、いつもなら赤城神社前から左-右とカギ型に曲がって赤城坂を降りるところを右に曲がらずにまっすぐ進む路地に入ってみた。ちょうど、東西線・神楽坂駅ホームと並行して進むことになる。

その道は、牛込台地の北の縁から神田川を臨む崖線で、右手は(赤城坂下と同じレベルの)低地となっている。始めて通る道なのできょろきょろと眺めながら歩くと、突き当たりに「いつもの帰り道」が見えてきた。

「同じ道は避けよう」とふと右を見ると、なにやら公園のような雰囲気。路地を入ると小さな公園(新宿区立あかぎ児童遊園)があった。

「ちょっと狭いけれどウォークの集合場所にできるかも」などと考えながらふと前を見ると小さな階段があって、その先にも公園が続いているようにみえる。「そのまま進むと崖下の道に出れるのではないか」とあたりをつけて進むと、さもありなん。赤城坂の中腹から江戸川橋通りを東西につなぐ路地に出た。

ここで左に進むと「いつもの帰り道」にでてしまうので、スマホのマップを見ながら右に曲がって直ぐに左に曲がる路地を進む。100mほど進むと(言葉では説明し難いのだけれど)なにやら不思議な路地の塊に遭遇。そこを抜けてさらに曲がりくねった細道を進むと、何度も通った商店街にでた。

ここから先は「知っている道」ばかりなので、その日の探検はここで終了。

近所にお住まいの方にとっては通りなれた路地なのかもしれないが、私にとっては「初めての路地」。

 「そういえば文京区にはこのような路地がたくさんあるのだろうなぁ」

などとつぶやきながら本当の帰路に着いた。

いつか、「路地めぐりウォーク」でも企画してみようかと思いついた午後だった。

Wasedaウェルネスネットワーク会長・中村好男

http://wasedawellness.com/

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