昨日、魚住サロンを開催した。
今回も「からだが整っていないことに気づくこと(part5)」というタイトルだったのだけれど、今までと違って特段に対象者(クライアント)を設定せずに、私と魚住先生との対談からスタートした。
ちょうど、魚住先生が「からだを整える考え方」という書をまとめたところで、その内容の中核である「自然体(中間位)についての考え方」について、私との対談を通じて皆さんにご理解いただけるように解説していただいた。
まず、「中間位」とは、関節・筋肉の《自然状態》であり、「中間位で動かす」ことによって「からだを整えることができる」という姿位のこと。そして、そこのポジションで少しずつ(快く)関節を動かすことによって、関節を取り巻く筋や腱のこわばりが消失して(痛みや固さなどの)問題が消失していくという。
でも、「中間位」というのはあくまでも想像上の姿位ポジションであって、「関節の角度が何度になった時」というように物理的に特定することができない状態なので、「だいたいこの辺りかな?」とあたりを付けて動かしてみて、「自然に動くポジション」が感知できたら、そこで少しずつ動かしてみて(快を感じるかどうかを探ってみて)、結果としてこわばりがとれて筋が「(プリプリと)柔らかい弾力状態」に至ったとしたら、そこが「中間位」だったというわけ。
ちょっと回りくどい言い方になったけれど、要は、「そんなに簡単ではない」ということ。
魚住先生は、いとも簡単に「そのポジション」を見つけて整えてしまうのだけれど、素人が見よう見まねで真似てみたとしても、なかなか「中間位」は見つけられない。
もちろん、私も同様だ(みつけられない)。
すると、次に課題になるのは、「どうやって中間位を見つけられるようになるのか」ということ。
魚住先生に尋ねてみると、
「見ればわかる」
とのこと。それができないから困っているわけなのだから、
「その魚住先生のような眼力を養うためにはどうすればよいのか?」
と質問を変えてみた。
すると、
「簡単な方法があります」
と言って、1cm厚・10cm四方程度の小さなポリエチレンマットのようなものを取り出した。市販のジョイントマットを切り取ったとのこと。この2枚で上腕や太腿を挟んで動かしながら「中間位」を探ると、うまく感知できるのだという。
早速、机に腰かけて両脚をぶらぶらさせた状態で、太腿の下(机との間)に1枚を置いて、もう一枚を上から当ててみる。
上から当てたマットを軽く動かしながら、下腿が自然と動き始めるポジションを探る。
最初は魚住先生が探ったのだけれど、それを真似るようにして自分でやってみると、膝から下が勝手に動き出すポジションに行き当たる。そこでしばらく膝から下をゆすっていると、あら不思議、太腿とふくらはぎの張りが消えてプリプリになった感がする。
もしかしたら、私にもコツがつかめたということ?
誤解のないように慌てて付け加えると、私はまだその技を会得していません。
でも、熱心に求道したら、そのうち私にもできるようになる日が来るような気がする。
会得したあかつきには続きをここで披露したい。乞うご期待。
Wasedaウェルネスネットワーク会長・中村好男