WWNウエルネス通信 (2022年12月17日):「下痢をすると腸が整う⁉」

今月初め、下痢をした。

深夜、寝ている最中に催したのでトイレにおきると、多量の水便が出てきた。

便器を覗くと前夜の食材の痕跡。ということは、前夜の食材の中に当たるものがあったのだろうか?

いずれにしても、その時私の胃腸の中は空っぽになったということ。

特に不快ではなく、むしろ「すっきり」とした感もあったので、腸の中がリセットされたのだと思うと爽快感さえ覚え、その後はぐっすりと眠れた。

翌朝、いつもの排便感は当然に起こらない。

朝食を食べてもコーヒーを飲んでも、胃の活動は感じられるものの、便が出る気配はない。

次の便が出たのは翌日午後のこと。下痢後の朝食を食べてから30時間近く経過していた。

トイレに座ってから出てくるまでに少し時間がかかったけれど、静かに待っていると「おそるおそる」という雰囲気を醸し出して排便が始まる。ここで力んではいけないと、ひたすら静かに力を抜く。「ドーン」と出てきた感じはなかったのだけれど、終わってみると結構な大きさのきれいな便が鎮座していた。水没しているので臭いは感じないけれど、久しぶりに見る薄い色のしっかり固まった便だった。

時間的に前日(下痢した後の)朝食の分が出てきたのだろうと思われる。その次(おそらく昼食の分)は深夜で、その翌朝に次(前々日の夕食)の分が出てきた。

つまり、それまでなら食事後15~25時間程度で排便されていたものが、「からっぽ」になった胃腸で24~35時間程度経過してから排便されたということ。腸の滞在時間が長くなっていたために水分が吸収されて固めの便に成長したということなのだろう。滞在時間が長かったのは、新たな腸内環境で大腸菌の働きが着実だったからなのではないかと推察した。

結果として、今回の下痢で、私の腸は「整った」のではないかと確信した。もしかしたら、前夜の夕食で当たったというよりも、それまでの腸内環境のひずみを整えるための下痢だったのかもしれないと勘繰ってみた。

思えば、今年春にも「下痢」の話題をしたためた。

その時も、「私の腸(消化機能)が正常に働いていることを確認できた」などとうそぶいていたのだけれど、今回も私の性根は楽天的なのだ。

ところで、前世紀に一世を風靡した整体家の野口晴哉さんは、「風邪は病気というよりも治療行為」という。

「体が恢復しようとする動きが風邪の現象」であり「風邪を引くということ自体がもう治ろうとする要求だから」という野口氏の解説を読んで、

》そういえば、下痢だって嘔吐だって侵入した異物を排除する自然な営みに他ならないのに、

》やれ下痢止めだとか吐き気止めなどと薬に頼ろうとする考え方を反省させられる。

と、その時(2020年8月)に私は述べていた。

今回は「風邪」ではないのだけれど、「下痢」という形で私の身体を整えたのだと思うと合点がいった。

そういえば、「風邪」の原因も(昔の型の)コロナウイルスだ。

とすると、野口氏の説に従えば、前世紀のコロナウイルスは「身体を整える」という効用があったということになるのだけれど、今回の「新型」はどのような「効用」をもたらすのだろうか?

もし野口氏が生きていたら、

  「今回の新型コロナは社会を整える世直しの風邪」とでも言うのかもしれない。

 もうすぐ丸3年。少しずつ、世の中が変革してきたと感じはじめている。

Wasedaウェルネスネットワーク会長・中村好男

http://wasedawellness.com/

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