先週、「4度目の足の痛み」に見舞われて「歩けない」日々を過ごし、そこから回復した私には、杞憂があった。それは「歩き方が乱れる」ということ。
月・火の二日間は、全く歩くことができず自宅で座って過ごしていたのであるから、水曜日に「靴が履けるようになった」からといって、すんなりとこれまで通りに歩けるようになるわけではない。その顛末は前回報告したが、(よぼよぼと)「痛み」をカバーしながら歩くわけであるから、当然に「普段どおりの歩き方」とは違う。
これまでは、接地(足を後ろに送り出す)局面の最後(足が離れる際)に、拇指の付け根(MP関節)が過度に伸展して(フラットな状態よりも拇指先が反り返って)いた。このような過伸展状態で離地(蹴りだし)することによって、強い地面反力を得ることができて「歩幅の大きな速い歩き」になっていたのであるが、まさにこのような動きこそが今回の炎症(痛み)の原因なのであって、そのMP関節が炎症している状態では、拇指MP関節を過度に伸展すると「強い痛み」を感じてしまうのである。
そのような歩き方の是非は脇に置いて、痛くならないように(MP関節が伸展しないように)離地するための代償動作として、少し「内股」状態で接地して「小趾~第3趾」で離地するような歩き方になっていたのであった。両足を平行にして歩いていると、うっかり拇指で蹴りだしてしまって痛みを感じることから、何百歩も歩いているうちに自然と「内股」に対応するようになったのだろう。ゆっくり歩けるときは、両足つま先の位置を意識しながら「痛みが出ないレベルの速度」で歩くことも可能であるが、下見などの際には数名で一緒に歩いているので、青信号が点滅した際などにはどうしても「急ぎ足」になってしまう。さらには、私自身が生来「ゆっくり歩き」が苦手で、どうしても速く歩いてしまうので、余計に「痛みをカバーして歩こう」とすると、歪んだ歩き方になってしまうというわけ。
このような左右非対称かつ不自然な歩き方を繰り返したら膝や股関節を痛めることは当然だ。案の定、木曜日ごろから「左ふくらはぎのこわ張り(ときどきぴくぴくと痙攣)」や「左膝痛」を感じるようになってきた。
折々に膝やふくらはぎをさすったり、ローションや膝裏揉みなども試みたのだが、「対処療法」としての機能しか果たせない。もちろん、足裏パッドで横アーチを構築するような試みも含めて、試行錯誤を繰り返している。
重要なのは、「これをやれば良い」という正解があるわけではないということ。「拇指の痛み」だけでなく「足やふくらはぎの張り」あるいは「膝の痛み」にも常に気遣いながら、「負荷のかからない(しかもバランスの取れた)歩き」ができているかどうかを自分で感じることが肝要だ。
明日30日(火)は、いよいよ次の「ゴルフラウンド」。改造中のスイングが左足に与える負荷も感じながらプレイしたいともくろんでいる。
このように、自身の身体の状態を意識して感じる機会になったという意味で、今回の「4度目の痛み」(拇指MP関節の炎症)は、とても良い出来事だったと言えるだろう。
Wasedaウェルネスネットワーク会長・中村好男
[…] […]
いいねいいね