WWNウエルネス通信 (9月12日):「コロナウイルスの正体と感染予防の話」

本日は、今年度の「品川講座」の初回。昨年度もいろいろと得るところの多かった講座だけれど、今年もどのような展開になるのか、期待に胸が膨らんでいる。

初回は、表題のテーマ。私の講話と奥田さんの実技を披露した。

「コロナウイルスの正体」というのは、品川区から与えられたテーマなので、それに沿って話を組み立てようとしたのだが、語れば語るほど伝わらなくなることは最初から分かっていたので、本日の講話では、以下の「結論」だけをかみ砕いた。

  1. 新型コロナウイルスの「感染症」には、3つの側面がある。(この3つはつながっていて、悪循環を引き起こす)
    1. 一つ目は、身体的感染「身体症状」
    2. 二つ目は、心理的感染「不安と恐れ」
    3. 三つ目は、社会的感染「嫌悪、偏見」
  2. 「身体的感染」が起こっても、ウイルス自体は、何も悪さをしておらず、それに対する免疫反応が「身体症状」として発現しているだけ。免疫系が過剰に防御反応することで、自身の細胞に炎症反応を引き起こし、それが過激になると重症化する。
  3. ウイルスの侵入(感染)に対して穏当な免疫反応ができる身体は感染・発症しにくくて、免疫系が整っていないと過激な防御反応(発症および重症化)が起こるので、身体の免疫系を整えることで「感染しない身体」を整えることが大切。

この通信を読んでいる皆様にとっては、なんども繰り返してきたことだから、「耳にタコ」かもしれないけれど、今回の品川講座の受講者の皆様にとっては「初めて」のことだったようで、驚いた(びっくりした)方もいたようだ。でも、皆熱心にうなずいてくれていた。

私の話を奥田さんがフォローしてくれて、「心のワクチンも必要ですから」と補足してくれたので、とても「腑に落ちて」くれたようだった。

後半は、奥田さんの指導による「体操」。

実技のテーマは「寝返り」。

「コロナの肺炎悪化予防」との謳い文句で、まずは「呼吸」の話。

骸骨(骨格)模型を見せながら、肋骨や横隔膜が動くことで「肺が広がる」ということを理解してもらいながら、胸で吸うのか、おなかで吸うのか。胸だとしても、前に出ているのか上に上がるのか、あるいは脇腹が横に広がるのか、腹だとしても、下腹なのかみぞおちなのか、あるいは背中なのか。

各々に「呼吸のイメージ」を醸し出してもらう。

 そしていよいよ、マットに横になってもらって「寝返り」。

最初は仰向けのポーズ。そこで「呼吸」を意識してもらってから、「身体の右側を下に」するように身体を横にしてもらう。次は「うつぶせ」、さらに「左側を下に」してもらって、最後は一周して「仰向け」に戻る。

 寝返りの二週目は、各々のポーズで「呼吸」を意識してもらう。

皆さんおのおの、自然に「寝返る」ことの難しさを実感しながら、「息を吸う&息を吐く」ということが意外と窮屈(不自然)であったことに気づいていくようだ。

 立位で改めて「呼吸」をしてもらうと、肋骨を取り巻く上半身の筋がリラックスしていることを感じてきた様子がうかがえた。

(続く)

Wasedaウェルネスネットワーク会長・中村好男

http://wasedawellness.com/

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