WWNウエルネス通信 (5月16日):「らくらくウォーク」のすすめ

先週水曜日(12日)のウォークの途中で、スタッフの橋本さんから相談された。

 「左膝の内側に痛みを感じる」

とのこと。

最近、減量を目指して航空公園のウォークコースで速歩をしているそうなのだが、どうやら速歩の後に痛みが生じるのだそう。

 「膝の軟骨がすり減ったりしているのでしょうか?」

と尋ねられた。

私は、

 「すり減ったりはしてないと思いますよ」

と答えながら、橋本さんが歩いている様子をさりげなく観察。橋本さんは、少しつま先を開いて歩くのだけれど、左足の開き方が少し大きくて、踵外方で接地してそのまま小指側で離地していた(土踏まずの側が少し浮いている感じ)。それだと、左脚のふくらはぎ内側にストレスがかかって、それが膝内側の痛みとなって表れているのではないかと想定できた。

 膝に痛みを感じるのは、そこに「痛みの受容器」があるから。原因は別のところにあることが多い。だから、膝をさすっても湿布を張っても、治るわけではない。鎮痛シップなどで痛みをマヒさせていたら、その痛みを生じる原因となっているふくらはぎのストレスや、そのストレスを引き起こす動作(身体の使い方)に気づかなくなって、それこそ「骨が変形する(すり減る)」まで歩き続けてしまうかもしれないのだ。「痛みを生じさせる原因」を除去することが一番大切で、今回の場合は、まずは「速歩をやらないようにする」という処置が肝要だ。

 でも、その日のウォークは決して「速歩」ではなく、かなりの「ゆっくりペース」だったのに、橋本さんは膝に軽い痛みを感じていたようだった。幸い、歩き方の癖がストレスの原因になっていそうなことが分かったので、楽な歩き方を指南してみた。足を前に振って踵から着地するとストレスがかかるので、「足を後ろに運ぶ意識で歩いてみてください」とアドバイスしたのだった。なにぶん、歩きながらのことだったので、簡単な意識づけだけしかできなかったのだけれど、10分ほどしたら膝の違和感が少なくなってきたとのこと。

 その後(土曜日に)、「踵から着地しないで体重を少し前寄りにかけて足裏平均に着地するようにしました。…違和感が無かったので、少しずつ早く歩いてみましたが膝の痛みはありませんでした。」とのしらせがあった。同時に、「この歩き方は少し早く歩いたほうが歩きやすい…昨日も今日も航空公園で頑張りましたが膝の痛みはありません。」とも述べていたので、負担の少ない歩き方を習得できたようだ。

 二か月ほど前のことだったか、テレビで「歩き方」を指南する番組があったということを、ウォークの折に参加者から耳にしたのだが、そのような場で教えられるのは「踵から着地する速歩」だ。「健康のため」と称する「速歩」は、速く歩くことでエネルギーの消費量を高めることができるのだけれど、歩の進め方によっては足や膝に負担がかかることにはあまり留意されていない。歳を取ってからのウォークでは、足や脚を痛めないことがなによりも肝要なので、私としては、「速歩」よりも「らくらくウォーク」を、皆様には勧めたい。

Wasedaウェルネスネットワーク会長・中村好男

http://wasedawellness.com/

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