前回、私が取り組み始めた《足指関節操作》の話を披露した。
最近ではだんだん手抜きになりつつあるが、それでも、一日一回は動かすようにしている。
それはさておき、私は左足指の間に水虫を発症することがときどきある。
入浴の際にしっかりと洗って清潔に保つように心掛けているのだが、気づくと(年に2~3度)足指の根元にかゆみを感じるのだ。
かゆいと思ってしっかりこすると皮膚が剝けたりするのでやっかいだ。ちょうど3月末からもかゆみを感じ始めていた。
いつもは、市販の水虫薬液を塗布して、1週間ほどで軽快するのだが、3月末日に塗布したところ、ちょうど薬液が切れてしまった。4月3日に薬局で購入したのだが、ちょうどそれを開ける前の朝。足指の付け根(MP関節)をぐるぐる回しながら、
「もしかしたら、このように体液循環を整えていたら(薬を塗らずに)治ってしまうかも」
と、なんとなくひらめいた。単なる思い付きなのだが、その日は薬を塗らずに様子を見ることにした。
4月2日からは、朝夕に《足関節操作》を繰り返していたのだが、三日目からはなんとなく足指のかゆみが薄れていくような気がしてきた。
と、驚いたことに、1週間後には水虫の痕跡が消えていた。今はもう、かゆみのカケラもない
足部(くるぶしから先)には26の骨と関節があり、それらはほとんど動くことがない。
関節を伸ばしたり曲げたり回したりすることで、そこに滞留している血液やリンパ液(体液)が移動してフレッシュな体液が還流するのだろう。
もしかしたら、私が「水虫」だと思っていた症状は、単に白癬菌の感染繁殖だけが要因なのではなくて、それを繁殖させやすくする皮膚の状況も一因で、私が「関節ぐるぐる」を行って体液のめぐりを良くしたことで、白癬菌が繁殖しにくい(消滅しやすい)皮膚環境が整えられたのかもしれない。
もちろん、薬を塗っても塗らなくても「1週間で治る」というだけの症状だったのかもしれない。
ただ、その後、ひと月の間に、右足指さらには再度の左足指と2度ほどわずかな「かゆみ」を感じた際に、「足指ぐるぐる」を少し入念に行っただけで翌朝には消失していたので、全く無関係というわけでもないように思う。
もしかしたら、《足指関節操作》全般の影響で皮膚を含めた足裏感覚が鋭敏になってきて、「かゆみ」を感じやすくなったのかもしれない。
結局、買ってきた薬液は封を切っていない。もしかしたら、そのまま捨てることになるような気もする。
Wasedaウェルネスネットワーク会長・中村好男