WWNウエルネス通信 (8月2日):「88歳の誕生日祝い」

昨日は、妻の母親(義母)の誕生日だった。

満88歳の米寿を祝おうと、ひと月ほど前から日程調整して、我々子供夫婦4名と孫2名とともに、府中の木曽路(しゃぶしゃぶ)を予約していた(メニューまで決めていた)のだが、最近の感染者増加のニュース報道(毎日の感染者数)に本人が不安になり、前日になって「キャンセルしたい」とのこと。

もちろん、本人の意向なので、皆に異論はなく、直ちにキャンセル。それでも、私の妻と子は、せっかく予定していたことでもあるしと、小金井市にある義母の実家に出向いてお祝いの言葉をかけてくるということになり、私も誘われたので、一緒に行くことにした。妻のお兄さんもお越しになって、結局5人が一人暮らしの義母の家(妻が小学校から住んでいた実家)に集合。近所の回転寿司で昼食を摂った後で、ショートケーキでお祝いした。

回転寿司よりも木曽路の方がよっぽどゆったりとしていて、感染のリスクも低いと思うのだが、そんなことはお構いなし。

居間でケーキを食べながら、昔話に花が咲いた。が、そのほとんどは、義母が小学生(戦前~戦争中)の頃のこと。

義母のさらにおばあちゃんの家が所沢の山口(今の狭山湖のダム下あたり)にあって、日に数本のバスを逃すと立川まで歩いて帰って大変だったなどと言う。戦時中の授業の一環としての農作業で立川から村山(多摩湖のあたり)まで歩いたこととごっちゃになっているのではと思う節もあったのだが、多摩湖(村山貯水池)と狭山湖(山口貯水池)の語源になった土地の(所沢キャンパス周辺の古老から私が聞き取った)話などを、おりまぜながら、何となく話がつながっていった。

もちろん、義母の頭の中には、自分の思いでの情景だけが思い浮かんでいたのだと思うが、孫も交えたこのような触れ合いが、生きがいの一つになるのではと思い、改めて、行って良かったと確信した。

北海道在住で参加できなかった私のもう一人の息子も、夏休みの帰省の折に「おばあちゃんの顔を見に行く」と言っているようだし、このような機会を重ねることの大切さを実感する。

そんなこんなで、例年よりも少し遅れて、本日から「那須滞在」が始まった。

5日(水)には、「那須deウォーク」。スタッフも含めて、11名で、黒磯駅から那須街道を上る。天皇陛下の御用邸とか、奥の細道で芭蕉が訪れた湯本温泉(殺生石)まで登れれば完璧なのだが、一日がかりの《ほとんど登山》になるので、今回は那須高原の入り口(お菓子の城)まで。

でも、「森林浴一万歩の森」は、昭和の天皇陛下が御静養の折に行幸した那須街道の入り口付近にあって樹齢100年のアカマツの天然林の中を歩くコース。新幹線ができてからは、陛下の御静養は那須塩原駅下車(別コース)となったのだが、日光国立公園の裏の入り口の威厳を感じる。

今年は、もしかしたら夏季集中授業の一部が那須からの「オンライン」になるかもしれないし、今年の8月が(60を過ぎてからの)私の人生の思い出になるかもしれないと思うと、一つひとつの出会いを大切にしたいと感じる次第である。

Wasedaウェルネスネットワーク会長・中村好男

http://wasedawellness.com/

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