WWNウエルネス通信 (4月12日配信)“今できることは何か!”

4月は新入生の季節である。私が所属する早稲田大学では、入学式が中止となり、授業の開始も5月11日から。しかもすべてが《オンライン授業》。これまで私は教室での対面授業しかやっていなかったので、すべてが手探りである。幸い、今年春からWeb教育システムが改変されることになっていて、昨年秋から様々な案内が投げかけられていたのだが、「当分先のこと」と気にも留めていなかった。それが、ここにきて、(正確に言うと4月2日になって)突然に、「すべての授業をオンラインで行う」という大学当局からのお達しがあり、慌てて準備に取り組んだ次第である。

具体的には、新しいシステムでの課題の提示や採点評価のやり方をマスターしたうえで、パソコンに向かって授業を行ってそれをパソコン上で録画するという、これまでに体験したことのない「仮想授業」に取り組んでいる。でも、世間では、自分の見たことやしゃべりたいことをスマホで撮ってYouTubeで公開するということを日常的に(手軽に)こなしている方々もたくさんいるのだから、そんなことで苦労していては時代から取り残されてしまうだろう。そのようなネットスキルを学ぶチャンスを得たと考えると、この「緊急事態」でキャンパスへの出校禁止(在宅勤務)期間が極めて重要なスキルアップの機会なのだと気づいた。

アルバイトも含めてすべての教職員が自宅でのテレワークとなったし、会議もすべてZoomというアプリを使って自宅からネットで参加することになった。私も、ほとんどすべての業務は、ネットにつながっていないと成り立たない。

ところが、そのように「ネット依存」状況の昨日午後、新しいWeb授業システムのマニュアル(これもまたネットにつながっていないとみることができない)を見ながら授業準備をしていると、突然「データベースに接続できません」というメッセージが表れて、その先に進めなくなった。これは、私が接続しているネット回線の問題なのではなくて、早稲田大学のシステムへのアクセスが多すぎてサーバーが処理しきれなくなったという状況だった。さすがに、2000人近くの教員が1万件以上の授業の準備を、(新しいシステムが導入されたばかりなので)白紙の状況から行わなければならず、つまり、同時に1000件を超えるアクセスが集中しているわけだから、「さもありなん」という状況である。

実は、1万人を超える早稲田大学の新入生たちも、「新入生スタートアップ講座」というガイダンスのためのオンライン講座を4月20日までの間に視聴してテストに合格しなければならないところなので、想像するだけでも途方もないアクセスだ。でもそれは、早稲田大学というたった一つの大学だけの出来事で、世の中は、すべての大学どころか、ほとんどの企業に求められているテレワークのすべてが、この4月に入ってからいきなり始まったのであるから、日本中・世界中のネット通信(増加)量は、途方もない総量に達していることと思う。

ところで、この間に気づいたことを二つ。

  • 私の周りの複数人が「パソコンが壊れた」と漏らしていた。なにも使い過ぎ疲労というわけではないだろうが、偶然のことなのかそれともウイルスのせいか。いずれにしても、この時期、パソコンも通信機器も(マスクや消毒液と同様に)手に入り難くなっているので、用心に越したことはない。
  • 3月末の「外出自粛要請」の後、毎週水曜・土曜の新聞朝刊に入ってくるスーパーの折り込みチラシが来なくなった。販売自粛というわけではないだろうから、おそらくチラシで集客しなくてもどんどんと食料品が売れてしまうということなのだろう。折込チラシの再開(正常化)が待ち遠しい。

このような世の中の変化に気が付くのも、よほど暇を持て余していたからなのだろうか。

気持ちを切り替えて、「今できること」に真摯に取り組みたいと思う。

Wasedaウェルネスネットワーク会長・中村好男

http://wasedawellness.com/

コメントを残す