前回は、“新型肺炎(コロナウイルス)について考える”と題して、2週間前に配信した。
「毎日曜日」を目指して発信しているので、「一回休み」となったわけだが、これには理由がある。それは、その直前の金曜日に安倍総理が「全国の小中高等学校の休校要請」を発したほどに、ウイルス感染・拡散防止対策の緊急性が高まっていったことと、「トイレットペーパーの不足」などのデマ情報が拡散して、人々の消費行動心理をかき乱されやすくなっていたことだ。
当然のことながら、前回は「続く」との言葉で締めくくっていたので、それに続く話をしようとすると「ウイルス感染」の話題にならざるを得ないし、実際、そのことについて書き始めてもいた。しかしながら、そのような大衆心理の下で私の言葉がどのように受け止められるか(もしかしたら余計な不安をかき乱す可能性もある)と案じたため、筆が進まなくなったのだった。
ちなみに、それまでは、ウエルネスウォークを中止しようとは考えていなかったのだが、先週日曜日の朝に、いろいろと思考を巡らせて、まずはウォークスタッフに相談して、「3月のウォークは中止」との決断にいたったので、その旨を配信することの方が優先事項だった。もちろん、そのような臨時配信があったからと言って、定例配信を休む理由にはならないのであるが、上記の理由を超えて、安心して読んでいただけるようなメッセージを生み出す自信が持てなかったということ。
今でも、なお、このような“言い訳”に終始しているわけだから、まだ私の志向と思考は安定してはいないし、こんな“言い訳”ならば配信する価値はないのではないかとも思うのだが、まずは、このような私の心のひだを暴露するところから始めないと、このようなエッセーがつづれなくなるのではないかとの思いで、このような駄文を吐露している次第である。
ところで、先週水曜日(3月4日)の朝、私は、予定通りに《綾瀬駅東口》に向かった。「ウォーク中止」の報はメールでは配信できたし、ホームページの情報にも「中止」と記載したのだが、メール登録していない方も多いし(※注記)、すでに昨年来配布している「ウォーク案内チラシ」に記載されている情報を頼りに、綾瀬駅に来てしまう方がいるかもしれないと思ったからだ。でも、じつのところは、「中止」とのメール配信をみた根井さんから「歩きましょうよ」と返信いただいたことが一番の理由である。なんと、2月の末からほとんどの「ウォーク」が中止になったのだという。今年に入ってから50回以上もウォークに参加したという根井さんの手帳には、「郵便局巡り」の記録しか記載されていなかった。
9年前の大震災の直後も、しばらくはウォークやランニングなどの大会が“自粛”されたことを思い出した。あの時は、半年くらいたったころから“震災復興”と銘打って様々なウォーク大会が復活したのであるが、今回はどのような名目で復活するのだろうか。
少なくとも、私たちのWWNウォークは、4月になったら何事もなかったかのように(予定通りに)ウォークを再開したいと思っている。
Wasedaウェルネスネットワーク会長・中村好男