先週の日曜日。ウォーキング学会の帰途、野沢温泉から北陸新幹線・飯山駅まで13km超の道程を歩いたことを、前回記した。
初めはバスでの往復しか考えていなかったのだが、往路の新幹線の中でスマホのマップを開いて、長野駅・飯山駅と野沢温泉の位置関係と車(バス)の経路を調べた際に、ついでに「徒歩」の経路も見てみたら所要時間が「3時間弱」と出た。スタート・ゴールを入れ替えたところ、「2時間39分」だったので、「帰りは山からの下りだし歩けるかも」とは思ったのだった。朝起きて温泉(外湯)に入ったものの、朝食なしの素泊まりだったので、すぐに手持ち無沙汰になる。
8時半にチェックアウトしたところ、宿の女将から「バスの時間は確認なさいましたか?」と尋ねられた。ちょうど8時半のバスが行ったばかりで、次は9時40分。「ちょっと散歩しますので」とそのまま出たのだが、バス停まで数分歩いたところで、「もしかしたら歩いても12時過ぎの新幹線に乗れるかも」との思いがむくむくと湧き上がる。で、結局そのまま歩いてしまったという次第。
車の道とは異なる生活道路や峠道などから見える志賀高原の遠景など、5分もたたないうちに景色が変わってとても気持ちが良い。「歩いて正解だった」と確信しながら歩を進めていたのだが、山から降りて千曲川沿いの(はずだった)細道は、両側に畑が広がる直線道路で、歩道もないのに時々車がやってくる。右手にあるはずの千曲川も、飛び飛びに並ぶ樹木が堤防の存在をうかがわせるだけで全く涼しげではない。この間、約1時間弱。往路のバスからは千曲川が見えなかったので、対岸の細道ならばと期待したのだが、こんなことなら(少し距離の短かった)国道沿いを通ったほうが良かったと、少しだけ悔やんだ。
でも、そんなことよりもびっくりしたのは、「たかが13km」と思って歩いたのだが、新幹線に座ってからは足が棒のように感じたこと。かつては、20~30km歩いても平気だったし、本庄~早稲田の100キロハイクを何度も完歩してきたというのに、たった13kmでの違和感に驚いたのだった。そういえば、最初に参加したウォーキング大会は20年前の東松山のスリーデーマーチのこと。10kmコースを歩いたのだが、足裏にまめができたことを思い出した。
月に2~3回のウエルネスウォークは高々6~7kmほどなので、毎週のように歩いているとはいっても、「やっぱり10kmを超えるとウォークのステージが変わるのか」と感じ入った次第である。
「歳を取った」と自覚したわけではないのだけれど、「もしかしたら100キロハイクはもう無理かもしれない」と、少し弱気になった。