さて、前回の結論は、「手洗い&うがい」や「感染者との接触忌避」でウイルスの侵入を防ぐことも大切だけれど、そもそも「ウイルスに負けない身体(生活習慣)」を整えることの方が重要だということである。
さて、この2週間、私の周りでは「インフル」に罹った方が「十指に余るほど」いた。各々に、苦しい痛みや辛い思いをなさったわけで、ただひたすらに「ご静養いただきたい」と労う気持ちしかない。つまり、症状が出てしまったら「静養する」ということがなによりの解決法なのだ。
ところで、私はここのところインフルエンザを発症していない。これは、私の体内にウイルスが侵入していないということなのではなくて、侵入したとしてもすぐに退治されて増殖できない(=発症しない)ということなのだ。これは“免疫系”の機能の高さということもできるけれど、要は、「罹りやすい人」と「罹りにくい人(ウイルスに克てる人)」がいるということで、しかも、「罹りにくい身体」をつくることができるということが重要なのだ。
例えば、インターネットで「インフルエンザ/かかりやすさ」と調べてみると、
「インフルエンザのかかりやすさチェック」などという記述があって、次のような項目が挙げられていた。
a)周囲にインフルエンザにかかった人がいる
b)不特定多数の人に接触する機会が多い
c)外から帰ってきても手を洗わない
d)予防接種を受けていない
e)最近忙しくて疲れ気味だ
f)睡眠不足が続いている
このうち、a~cは、「ウイルス侵入」に関することだが、d~fは「身体状況(免疫機能)」を表している。
そうなのです。「疲れ」や「睡眠不足」は、免疫機能を低下させて「ウイルスへの抵抗力」を落としてしまうのです。つまり、そうならないように普段から疲れないような生活を心がけていれば良いのです。
別のページには、「自然免疫力を高めるには」と題して、
・規則正しい生活
・十分な睡眠
・適度な運動
・ストレスフリーを心がける
などの記述がある。
どうせ「ネットに出てる情報」なので、金科玉条のように信用するのは如何かと思うが、どう考えても「当たり前」のメッセージではないか。
つまり、私は今回に限っては「当たり前のこと」を述べているに過ぎない。
じゃぁ、なんでこんな当たり前のことを述べたかというと、「ウイルス接触」だけに心を奪われると、「外出を控えよう」とか「寒い日は運動しないで静養しよう」などと考えてしまう人がいるからなのだ。
もし、インフルエンザに罹ったならば「静養」が必要なのだが、罹らないうちから(あるいは症状が治まっているのに)外出や運動を制限しようとするのは、免疫力を低下させて「インフルエンザに罹りやすい身体」をつくるという悪循環を導くのだということを、声を大にして言いたい。