WWNウエルネス通信190120:インフルエンザと外出

インフルエンザが流行っています。

先週火曜日、知人から「インフルエンザに罹った」と電話があった。

その前週土曜日から咳き込むようになり、翌日は微熱や倦怠感も生じた。月曜の祝日をはさんだ火曜日には微熱以外は軽快したのだが、念のために医者にかかったところ“インフル(a型)”との診断をうけたとのこと。

 「身体はピンピンしているのだが明日の仕事は休んだほうが良いだろうか?」

という相談。学校保健安全法では「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」が出席停止期間として定められているが、これは“学校”という(強制力を伴った)公共機関での話。厚生労働省のホームページには「咳やくしゃみ等の症状が続いている場合には、不織布製マスクを着用する等、周りの方へうつさないよう配慮しましょう」と記されているように、「咳やくしゃみ」といった「他人に伝染しやすい状態」でなければ、過度に自制するのもどうかと思う。結局のところ、「他人への配慮」という公衆衛生上の要請と、(仕事やレジャーなどの)自身の喜びや幸福との間の葛藤を、どこで折り合いをつければ良いかという問題につきる。

 ちょうど、成人式を終えて大学に戻ってきた学生に尋ねたところ、そのうちの一人は「前日にインフルエンザといわれたけれど成人式(ならびに友達との飲み会)には出た」という。さすがに、若者はちゃっかりしている。他人にうつすかどうかよりも自分の愉しみを優先するというのは、自制心の強い大人の目からはどうかと思う行為なのだが、自分の生き方を確立しようとする時期にある若者の心持をあながち否定はできない。

(続く)

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