【謎の激痛】
3月5日(月)夕刻。都内で開催されたセミナーに向かって歩るいていると左足甲に違和感。“いつものこと”と高を括くっていたのだが、終了後に駅まで歩く途上で痛みがどんどんと膨らんでいった。
「骨折しているかも」
との思いを抱きながら就寝。翌朝、近所の整形外科に出向いてレントゲンを撮った。診察した医師は、
「痛風ですね」
との一言。確かに、レントゲン写真からは骨折の痕は伺えないし、なるほどそういうことなのかと納得しそうになったとき、
「寝てても(タオルが触っても)痛いでしょ?」
との言葉。
「(圧すと痛いけど)触るだけでは痛くないのです!」
と、その場で擦ってデモンストレーションしたあたりから、これは痛風ではないのではとの疑念を抱いた。件の医師は「痛風に間違いありません」と譲らない。
翌日、採血(尿酸値)の結果を観ると
「6.7mg/dlですね。高くはないけど薬を出しましょう。」
とのこと。血中尿酸の基準値は7.0 mg/dlではないですかとの私の疑問にも、
「尿酸値が低い痛風もあるのです」
とのこと。では、どのような薬が処方されるのかと問い質すと、
「尿酸値を下げる薬です」
とのこと。
「尿酸値が高くないのに下げたら治るということですか?」
との私の(他にこの痛みの原因があるのではないかとの)疑問には答えてもらえなかったので、「薬は要りません」と告げて診療を終わった。
二日後のウォークには、(歩けないので)自転車で出かけた。皆には「痛風」と装って、その後はビールを控えるようになった。
【後日談】
結局、その激痛は10日程度で落ち着いたのだが、4ヵ月後の7月下旬に先と同様の激痛。ピークは7月27~28日(金・土)だったのだが、週明けからは足の痛みも落ち着いて少しずつ歩けるようになる。という状況で自分の足をしげしげと眺めてみると、左足の第一指(母指)が傾いていることに気づいた。
「もしかしたら、外反母趾?」
そこで、足の下に定規を置いて、横アーチの幅を測ってみたところ、右足は10cmだったのに、左足は10.5cmと5mm拡がっている。つまり、左足は(右に比べて)横アーチが開帳して(潰れて)いるということだ。
そんな中で迎えた翌週水曜日(8月1日)は定例のウォーク。30人以上の方々を迎えて青山から代々木公園まで歩いたのだが、途中私の歩みが遅いことに気づいたスタッフの方が、
「先生、足が痛むのですか?」
と、尋ねてくださった。
「また、例の痛風が出たようなのですが、外反母趾もあるのです」
と応えると、
「外反母趾になるときにはすごく痛みますよね」
と、さらりとのたまう。ご自身が外反母趾になった際に、母趾関節(中足骨頭)に激痛が走ったという。なるほど、私の痛風は、“外反母趾になる際の(炎症の)痛み”なのかと合点がいった。
それにしても、3月の整形外科での受診の際に「痛風薬」をもらわなくて良かった。
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